寝ゲロ部屋

うんこ垂れ蔵の寝ゲロ部屋

アイティーテクニック

「う~~仕事仕事」
今仕事を求めて全力疾走している僕は中小企業に務めるごく一般的なサラリーマン
強いて違うところをあげるとすればプログラミングに興味があるってことかナー
名前は道玄坂
そんなわけで都内某所の雑居ビルにやって来たのだ

ふと見るとデスクに一人の若い男が座っていた
ウホッ!いいキーボード・・・(ハッ)
そう思っていると突然その男は僕の見ている目の前でpom.xmlを書いてビルドしはじめたのだ・・・!

「やらないか」

そういえばこの界隈はリモート接続で対応することもあることで有名なところだった
ITが好きな僕は誘われるままホイホイとプロジェクトにアサインされちゃったのだ♥

彼―
ちょっとアホっぽいシステムインテグレータで炎上進と名乗った

プロジェクト管理もやりなれてるらしく
会議室に入るなり僕は経歴を根掘り葉掘り聞かれてしまった

「よかったのかホイホイアサインされちまって
 俺は新人だって構わず工数に数えちまう人間なんだぜ」

「こんなこと初めてだけどいいんです・・・
 僕・・・御社のような大規模システムに携わるのが夢でしたから・・・」

「嬉しいこと言ってくれるじゃないの
 それじゃあとことん鍛えてやるからな」

言葉通りに彼は素晴らしい管理能力だった
僕はというとRedmineに突っ込まれるタスクの山に身を震わせてもだえていた

しかし その時予期せぬでき事が・・・

「うっ・・・!は 吐きそう・・・」

「ん?もうかい?意外に弱いんだな」

「ち、ちがう・・・実はさっきからビルドが失敗して・・・」

「そうか・・・いいこと思いついた
 お前このシステムをJava8に対応できるようにしろ」

「えーっ!?Java8化ですかァ?」

「男は度胸!何でもためしてみるのさ きっと楽しいぜ
 ほら ボーッとしてないで調査しろよ」

彼はそういうと今まで溜まっていたタスクを投げ捨て
調査項目の資料を僕の前につきだした

(新人に既存のシステム構成を全て把握して調査させるなんて
 なんて人なんだろう・・・)

しかし
基本設計書とほとんど変わらないような抜けまくっている詳細設計書を見ているうちに
そんな変態じみたことをためしてみたい欲望が・・・・・・

「それじゃ・・・やります・・・」

カタカタカタカタ・・・

「は・・・把握しました・・・」

「ああ・・・つぎは調査だ」

「それじゃ調べます・・・」

カタカタカタ

「遅いぞ 結構プラグインが対応していないのはわかったよ
 しっかり期日までには締めとかないとな」

「くうっ!辛いぃ・・・!」

この初めての体験は自社では知ることのなかった絶望感を僕にもたらした
あまりに厳しいスケジュールに調査項目を埋め終わったと同時に
僕の目は死んだ魚のようになってしまった

「このぶんだとそうとうがんばったみたいだな
 ウチのプロパーより使えるぜ」

「・・・・・・・・・・」

「どうした?」

「色々酷くて・・・こんなことしたの初めてだから・・・」

「だろうな俺も初めてだよ
 ところでこの案件を見てくれ こいつをどう思う?」

「すごく・・・しんどいです・・・」

「しんどいのはいいからさ
 やってもらわなきゃ納期が来ちまうんだよな」

「あっ・・・」

「今度はお前も出来るだろ?」

「ああっ!!」

「いいぞ・・・厳しいスケジュールでもこなしてくれやがる・・・!」

「は、吐く・・・」

「なんだァ?前吐くって言って結局吐かなかったじゃねーか。
 嘘つき野郎なんだな」

「ちっちがう・・・!!」

「なにイ?こんどはフレームワーク未対応ォ?
 お前調査項目だけを仕事だと思ってんじゃねえのか!?」

「しーましェーン!!」

「しょうがねえなあ いいよ、いいよ。
 俺が期日伸ばしといてやるから新しいフレームワークで作っちまえ!
 新規案件として仕事やりまくるのもいいかもしれないしな!」

「えーっ!?」

―と
こんなわけで僕の初めての出向体験はゲロマズな結果に終わったのでした・・・